花と人魚-mimei- |
umi.doodle: 『花と人魚-mimei-』(作品紹介): 児童文学の父・小川未明作『赤い蝋燭と人魚』を着想に。 幸せを祈って人間の世界に里子に出された人魚、だんだんと世俗的な理由で不幸に堕ちていく。海を知ることのなかった彼女は、檻の中で最期に何を想ったのだろう。
小川未明の作品は、野ばら を読んだ覚えがある程度。これは恥ずかしいやと、慌てて青空文庫の棚をバサバサとーー
「作品への興味を以て 本棚を掃除する」これは良謀と考えるも 深夜の激闘は身体に申し訳なかった。
少し、遅起きで勘弁。
児童文学の父と評されているようですが、お話の細かさ、リアリズムは、大人向け…いや、大人向けこそ子供向けなのでしょうか…
さて、とようやく見つけた 人魚のお話。読み返して納得。この絵は、やはりとても切ない。それどころか、残酷な人間世界の一瞬の切り絵。
人魚に言いたい。
独りではなく、海の魚たちと楽しく泳いでいくことが出来なかったのか。
この世に里子に出されたのなら、ちゃんと、この世に育てられるべきだ。この世の楽しさを味わうべきだ。
この夜は、寒くない、温かいんだと、伝えてあげたい。
嘆いているのは、この絵の主人公ではない。
見ている我々な気がする。
原画公開は一日だけだそうです。
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